相対力指数-RSI指標
FX 入門 第39章
金融市場におけるFXプロフェッショナル・トレーニングへようこそ。このセッションでは、相対力指数であるRSI指標、および買われすぎや売られすぎについて学習します。
RSI
RSIとは相対力指数のことで、モメンタムオシレータとして良く知られたオシレータです。RSIは市場における買い、もしくは売りの飽和状態を示します。RSIは市場価格の今後の動きを予測するため、トレーダーの間で最も人気のあるオシレータのひとつです。
買われすぎの状態は、ある商品に買い注文が殺到したとき、あるいは多くのトレーダーが買い注文を決済したときに起こります。買われすぎはRSIレベルが70を上抜けたときに発生したとされます。価格がレベル70を下抜けたときは売り注文が得でしょうから、トレーダーはその瞬間まで売り注文を待つべきです。
売られすぎの状態は、ある商品に売り注文が殺到したとき、あるいは多くのトレーダーが売り注文を決済したときに起こります。売られすぎはRSIレベルが30を下抜けたときに発生したとされます。価格がレベル30を上抜けたときは買い注文が得でしょう。
RSIトレンドが70と50の間にある場合は、市場価格は上昇の方向に進む可能性が強いことから、買い注文を出すと良いでしょう。RSIトレンドが30と50の間にある場合は、市場価格は下降する可能性が強いことから、売り注文を出すと良いでしょう。
RSIは以下の目的に適用できます。
- 事前にトレンドの反転ポイントを予測するため
- ダイバージェンスやコンバージェンスを示すため
- 買われすぎや売られすぎの領域を示すため
オシレータのトレンドにもパターンを適用することができます。良い例がありますので学習していきましょう。RSIを表示するには、指標メニューから「オシレータ」オプションから選択します。変更ウィンドウの「レベル表示」から、値を50と入力してレベルを追加することができます。RSIトレンドと市場トレンドとの間にはズレがあります。市場トレンドはRSIトレンドよりも早い傾向にあります。RSIトレンドがレベル70に達して上抜けました。RSIトレンドがレベル70以上の場合、市場は買われすぎの状態です。RSIトレンドにより市場の下降トレンドが予測されるため、売り注文が良いでしょう。トレンドが30を下抜けてから、上向きに動きました。レベル30を超えたら売り注文を出すと良いでしょう。またこちらのRSIトレンドでも、買われすぎの状態からレベル70周辺で変動が続いています。RSIトレンドがレベル70を下抜けたとき、売り注文を出すべきだったと思われます。こちらはRSIトレンドがレベル30未満となる、売られすぎ状態の例です。RSIトレンドがレベル30を上抜けたとき、買い注文を出すべきだったと思われます。RSIは私達に買われすぎや売られすぎの状態を教えてくれます。RSIトレンドがレベル50以上のときは、上昇トレンドの可能性が高く、RSIトレンドがレベル50未満のときは、売り注文がお勧めです。RSIチャートには、サポートラインやレジスタンスラインを引くことができます。たとえば、RSIにサポートラインを引き、それに関連する市場トレンドにもサポートラインを引いてみます。市場とRSIにおける下降の時間枠を比較すると、市場が下向きの動きをする前に、RSIがその下落トレンドを予測していたことが分かります。市場トレンドには、包み線のローソク足パターンも形成されています。この包み線パターンは、ひとつ前のローソク足を完全に包み込む形で、理想的なパターンです。売り注文を出すには、とても良いチャンスです。先ほどの売られすぎの例でも、市場価格に大きな影響を持つレベルを見つけることができました。市場トレンドは、RSIオシレータを使用することで推測ができます。RSIに下向きのトレンドを引くことができます。同時に、市場価格が下落しました。RSIトレンドが上昇したときは、市場価格も1,600ピップほど上がりました。その時間枠の上昇トレンドには、カラカサのパターンも確認されています。
これでこのセッションは終了です。次回をお楽しみに。
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