ブレイクアウト戦略とプルバック戦略
FX 入門 第57章
金融市場におけるFXプロフェッショナル・トレーニングへようこそ。このセッションでは、ブレイクアウト戦略およびプルバック戦略について学習します。
ブレイクアウト戦略?
ブレイクアウト戦略は、トレンドが現れるのにかなりの時間を要するレンジ市場に適しています。そのレンジ市場にチャネルを引くことで、水平か傾斜があるのかを判断します。サポートラインおよびレジスタンスラインも描くべきです。ブレイクアウトの場所はレンジ市場でもトレンド市場でもあり得ます。
エントリーポイント
レンジ市場でチャネルを示します。チャネルがブレイクされた後、トレンドがチャネルに向かってプルバックの傾向にある場合、そのチャネルの端に強力な反転のローソク足ができたところで注文を行うと良いでしょう。
取引可能な商品
この戦略は、EURUSD、GBPUSD、金、銀、原油などすべての商品のレンジの範囲で試すことができます。この戦略に最も良い商品は、原油と金です。
時間軸
全ての時間軸を選択できますが、この戦略に最も良いのはH4および日足です。
売買ポジション
左のチャートでは、傾斜のあるチャネル内でのもみ合いの後、チャネルをブレイクし、プルバックの傾向が続いています。最終的には、反転のローソク足がチャネルの端近く、つまりプルバックポイント上に形成されたため、価格は上抜けました。完全に形成されたブル型のローソクより上で、買い注文を行うと良いでしょう。チャネル内にブル型のフラッグパターンが形成されたので、最初の波の高さHを測定してTP価格を決めました。TP価格はエントリー価格よりHピップス上に、SL価格はそのブル型のローソクの安値より下となるでしょう。
右のチャートでは、傾斜のあるチャネル内でわずかな変動の後、チャネルをブレイクし、プルバックの傾向が続いています。最終的には、反転のベア型のローソク足がチャネルの端近く、つまりプルバックポイント上に形成されたため、価格は下抜けました。完全に形成されたベア型のローソクの安値より下で、売り注文を行うと良いでしょう。チャネル内にウェッジまたはダブルトップのパターンが形成されていたため、最後の波の高さHを測定してTP金額を決めました。TP価格はエントリー価格よりHピップス下に、SL 価格はそのベア型のローソクの高値より上となるでしょう。
プルバックの後、トレンドがチャネルの中に割り込んでくることは決してないのですが、ローソクはそのチャネルの端に必ず触れます。
MT4のプラットフォームで、上向きのレンジ傾向でブレイクアウトが起こる前にトライアングルのパターンができた例です。この後、トライアングルのパターンの端までトレンドが戻り、包み線が形成されたため、このローソクより上をエントリー価格として買い注文を行うと良いでしょう。TPはエントリー価格よりも100ピップス上、SLはそのローソクより下となるでしょう。同じパターンで、もう一つ例をご覧ください。プルバックポイントで切り込み線のローソクが形成されたので、このローソクより上のエントリー価格で買い注文を行うと良いでしょう。TP価格はエントリー価格より160ピップス上、SLはエントリー価格より37ピップス下となります。
水平なレンジ市場で三尊パターンができているため、ネックラインを引いてプルバックの傾向が続くブレイクアウトポイントを見つけることができるでしょう。トンカチのローソクがプルバックポイントに形成されているため、そのローソクの安値より下のエントリー価格で、さらにそのエントリー価格より605ピップス下にTP価格を設定し、売り注文を行うと良いでしょう。週足では、トライアングルのパターンができており、トレンドはチャネルをブレイクした後プルバックポイントに向かって戻っています。プルバックポイントでは、切り込み線のローソクができ、トレンドは上昇しました。
これでこのセッションは終了です。次回をお楽しみに。
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