ボリンジャーバンド指標の戦略
PFOREX によるファイナンシャル・トレーニング
FX 入門 第56章
金融市場におけるFXプロフェッショナル・トレーニングへようこそ。
このセッションでは、ボリンジャーバンド指標の戦略について学習します。
ボリンジャーバンド
ボリンジャーバンドは方向性を持った市場における適正な戦略です。
このツールは、移動平均の中央のライン、つまり EMA50のみを使用します。
トレンドが中央のラインおよび重要なローソク足より上にある場合は、必ず重要な信号が生成されます。
売り注文を示す、有効で強力なローソク足は、被せ線、包み線、およびトンカチです。
買い注文を示す、有効で強力なローソク足は、切り込み線、包み線、およびカラカサです。
ローソク足の原理によりエントリー価格が決まるため、売り注文の場合はベア型のローソクより下で、買い注文の場合はブル型のローソクより上にエントリー価格を設定します。
ボリンジャーバンドは、上昇または下降トレンドにあればEURUSD、GBPUSD、金、銀、原油など、どの商品においても利用可能ですが、この方法に最も適しているのは原油と金です。
この戦略はあらゆる時間軸において利用できますが、H1、H4、日足、週足において最良の結果が出るでしょう。
上昇トレンドで中央のライン(EMA50)まで下落があった場合、強力なブル型のローソクが形成された時に買い注文を行うと良いでしょう。
下降トレンドでは、一時的な値上がりがEMA50に向けて起こったり、EMA50上にベア型のローソク足が形成された時に売り注文を行うと良いでしょう。
MT4のチャートで、いくつかの例を見ることができます。
この上昇トレンド上で、一時的な下落の後、中央のラインEMA50にブル型のローソクが形成されているところがあります。
最初の買いシグナルが生成されたのは、EMA50付近で首吊りのローソク足パターンが形成された時です。
その後、上向きに推移しています。
そして、もう一度EMA50へ向かう下落が止まったのも、首吊りのローソク足パターンが形成された時です。
この戦略は、このトレンド上の複数のポイントで使えそうです。
こうして、強力なローソクのパターンができた後も上昇トレンドが続きました。
こちらも上昇トレンドで、ブル型のローソク足パターンがEMA50に形成された後に、買いシグナルが生成された別の例です。
こちらの下降トレンドでは、EMA50より下にローソク足ができることがなかったため、売り注文を行うべき強力なパターンとはなりませんでした。
別のポイントで、毛抜きのパターンができているので売り注文を行うと良いでしょう。
この戦略では、SL価格は売り注文を行ったベア型のローソクより5から15ピップス上、または買い注文を行ったブル型のローソクより5から15ピップス下に設定すべきです。
TP価格は、以下2つの方法を用いて決めることができます。
- 売り・買いシグナルが出ている場合、ローソクの長さを Xピップスとすると、ブル注文の場合はそのローソクのXピップス上に、ベア注文の場合は下になります。
- そのポイントにパターンができていれば、 TP価格は三尊、ダブルトップやダブルボトムなど、そのパターンによって決まります。
これでこのセッションは終了です。次回をお楽しみに。
Comments